「FXで100pips利益を上げた!」
「損切りは20pipsに設定している」
という言葉を、FX利用者のブログやYoutubeといったところで聞いたことはありませんか?
実はこの「pips」という言葉、FXでは頻繁に利用されるのですが、FX初心者の方にとってはあまり聞き慣れず、「pipsって何のこと?」と疑問に思われる方もいるかと思います。
「pips」はFX取引の利益に関わる重要な基礎用語です。
「pips」の理解を深めることで、FXで目指す目標などが明確に作りやすくなります!
そこでこのページでは、FX取引でよく使われる「pips」について詳しく解説!
「pips」とは何なのか、何故使われるのか、どう見るのか…というpipsの全てをFX初心者に分かりやすいようにご紹介していきます。
まずは、「pips」の意味を理解して今後のFXトレードに活かしていきましょう!
FXの取引でよく見る「pips」とは?

FX取引で使われる「pips」は、「ピ ップス」あるいは「ピプス」と読まれています。
pipsとは、FXの世界で使われる値動きの最小単位のことです。
英語の「Percentage in point」を短縮した形で、「あるポイント(通貨)での1パーセント」という意味を持ちます。
例えば「米ドル/円」の場合、日本円の最小通貨は1円となっているので、1円を100%とすると1円の1%は0.01円になり、0.01円=1pipsとなります。
そして、0.1円=10pips、1円=100pipsとなるということです。
また、「ユーロ/米ドル」の場合ですと、最小単位は1セント、その1%である0.01セント=0.0001ドルが1pipsとなります。
通貨ごとに見方が異なる!
上の見出しでも紹介しましたが、pipsは通貨ペアによって見る単位が異なります。
- クロス円の場合、小数第2位が1pips
- 日本円以外の外貨の場合、小数第4位が1pips
通貨ペアによって見る位置が変わってくるので最初はややこしいかも知れませんが、クロス円とその他の通貨ペアで見る箇所が違うということを覚えておきましょう!
初心者の疑問!何故「pips」で表示するのか
pipsの意味と見方を理解していただけたところで、FX初心者の多くが疑問に感じる「なぜpipsを利用するのか?」という点に
ついて解説していきたいと思います。
正直、クロス円の通貨ペアだったら「pips」よりも「円」で表記したほうが日本人の私たち的には分かりやすいですよね。
「米ドル/円」のような通貨ペアに円が含まれているものは、pipsではなく円でも「米ドルの価格が今何円なのか?」というのが分かります。
109.731円でドルを買って109.831で決済すると、「109.831-109.731=0.1円の利益が出た」ということになります。
しかし、円が入っていない通貨ペアは円に換算するのが難しいですよね。
例えば、「ユーロ/米ドル」の場合だと、1.13661と表記されていてもどこの数字がどのように動いたら何円になるのかが、よく分かりません。
円が含まれない通貨ペアの場合だと、頭の中で色々な段階を踏まなくてはいけなくなるのです。
「ユーロとドルをまず日本円に換算して…その差を出して…」
取引しながら、こういった計算をいちいちしていくのは初心者にとっては困難かと思います。
しかし、pipsを利用すれば、1.13661で買い注文を入れ、1.13671に価格が上がったので決済したいと思ったら、1.13661-1.13671=0.0001となり、「1pipsの利益が出た!」とすぐに判断することが可能です。
1pipsというのは、日本円にすると1銭(0.01円)ということが分かりますよね!
このように、pipsはどの通貨ペアにおいても共通の基準であり、計算がしやすいといった理由から使われているのです。
トレードを評価する際にも使われる!
pipsはFXトレードの取引実績を正しく評価するという理由からも有効活用されています。
例えば、FXトレーダーAさん・Bさんが居て、それぞれ月間で100万円利益を上げたとします。
利益を上げた数字だけ見れば同じ成績のように思えますが、実は取引量によって評価は変わってくるのです。
Aさん・Bさんそれぞれの取引実績を見ていきましょう。
通貨量 | 資金 | pips | 利益 | 利益率 | |
---|---|---|---|---|---|
Aさん | 1万通貨 | 100万円 | 100pips | 100万円 | 100% |
Bさん | 100万通貨 | 1億円 | 1pips | 100万円 | 1% |
どうでしょう?
こうしてみると、Aさんは100pipsもの利益を上げていますが、Bさんの場合は1pipsのみの利益となっています。
2人とも100万円の利益を上げたのには変わりませんが、利益率が大きく異なり運用効率が変わってきます。
つまり、少額で大きい儲けを出しているAさんのほうが、運用効率が高く、トレード実績も高いと言えます。
また、pipsは「金額は知られたくないけどFXトレードの実績を知らせたい!」というときにも便利です。
「今月は100pips稼ぎました!」と他の人に伝えても、実際にFXでいくらの利益が出たのかは当人にしか分かりません。
pipsで伝えたほうが「FXで100万円稼ぎました!」と言うよりいやらしく無いですし、トレードの成績も評価されやすいと言えるでしょう!
FX初心者の基礎情報まとめ
今回はFX初心者の方に向け「pips」について解説しました!
ここまでの内容をまとめていきます。
- pipsとはFXの世界で使われる値動きの最小単位。
- pipsはクロス円と他の通貨ペアでは見る桁が違う。
- pipsはどの通貨ペアにおいても共通の基準であり計算がしやすい。
- pipsは取引実績を正しく評価することが可能。
pipsはFX初心者のうちはややこしいかもしれませんが、マスターすればFX取引もスムーズに行うことができるので、ここで得た情報をぜひ活用していってくださいね!
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