FXのマージンコールの仕組みとは?強制決済にならないための対処法

FXは、少ない資金でもレバレッジを利用することで、大きい金額の取引を行うことができる投資です。

FX取引でレバレッジを10倍掛けることで、10倍の利益を生むことができます。
しかし、それは反対に10倍の損失を出すということ意味します。

このような、大きな損失を出さないためにも、FX会社は「ロスカット」という強制決済を行います。
ロスカットとは、FXの証拠金の損失が一定数を超えた場合に、顧客の意志とは関係なく決済が行われてしまうFX取引の仕組みのこと。

ロスカットで強制決済されてしまうと、もう手を打つことは不可能になってしまいます。
そういったことにならないように、ほとんどのFX会社はロスカットの前に「マージンコール」という警告を出します。
このマージンコールがあることにより、ロスカットが行われる前に対処することができるのです!

ここでは、FXのマージンコールとはどういうものか?
実際にマージンコールを出された場合に、ロスカットにならないための対処法について解説していきます。

FXのマージンコールとは

マージンコールとは、「証拠金維持率」の規定率を切ったときに発動される強制決済の危険があることを知らせてくれるものです。

そもそも、FX取引は「証拠金為替取引」と言い、「証拠金」を担保にして行う取引です。
この「証拠金」をもとにレバレッジを最大25倍まで掛けることが可能になります。

少額から大きい取引ができるFXですが、大きい金額で取引できる反面、損失のリスクも大きくなります
FX取引を行い損失が出てしまい、いきなりロスカット(強制決済)にならないためにも、「マージンコール」というシステムを取り入れているのです。

各業者によってマージンコールの規定数は変わってきます。

FX会社 マージンコール基準
ヒロセ通商 証拠金維持率が200%未満
SBI FXトレード 証拠金維持率が100%未満
DMM FX ニューヨーク時間がクローズする時に証拠金維持率が100%未満
GMOクリック証券 ニューヨーク時間がクローズする時に証拠金維持率が100%未満
トレイダーズ証券 証拠金維持率が110%未満
YJFX! 証拠金維持率が100%未満

マージンコールは、証拠金維持率の規定を下回ったとき、すぐに連絡がくるものではありません。
FX会社にもよりますが、毎日決められた時刻の為替レートで計算され、その時に一定数を切っていた場合、メールなどで呼びかけが行われます。

マージンコールが起きたときの対処法

マージンコール自体には、強制力はないので自分でどう対処をするか決めることができます。

しかし、マージンコールがかかったと言うことは、ロスカットの執行も近いということ。
FXにおいて「ロスカット=負け」を指します。

証拠金維持率を戻す対処を、早めに行うようにしましょう。

マージンコールがかかったときの対処法としては、期限時刻までに証拠金を増やしたり、ポジションを一部決済して取引規模を縮小させたりするなど。
こういった対処をしないと、強制的にロスカットが執行されてしまいますので注意してくださいね!

図:FXのマージンコールの例

余裕のある取引を心がけましょう

このようにFXには、損失が出ないように警告してくれるマージンコールといった仕組みがあるので、「大きな損失を出してしまう!」などということも回避できます。

しかしこういった仕組みがあるからといって、今後FXで成功したいのであれば、マージンコールを受けるようなリスクの高い投資はおすすめできません。
マージンコールを受けるような無茶なトレードを繰り返してしまうと、強制ロスカットといった損失を確定する仕組みを受けることになりかねません。
リスクの高い取引ほど感情に流されやすく、最終的には失敗することも多くなってしまうのです。

まずは「マージンコールを受けないトレードスタイル」を確立させ、基盤のしっかりした投資を目指していきましょう。
FXの基盤をつくるためには、まずはFXの基礎知識をしっかり勉強していきましょう。
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FX初心者のための基礎知識

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